memorial days [あの日から今日まで]
1999年6月20日”あの日”からもう”6回”の記念日を通り過ぎた…。
こうして記録と記憶を紐解いているうちに、あらためて思い知った気がしている…。どの年を振り返ってみても”彼”の色々な想いが溢れているのだ。
私は、ただ側に居て、笑ったり、泣いたり、怒ったりしていただけなのに
一年一年を大切に刻み込んでくれてきた事に感謝…
”ごめんね”のタイミング [あの日から今日まで]
どれほど時間を重ねたら、どれだけ回数を繰り返したら”今だ”と分かるようになるのかな…。
ケンカの後の”ごめんね”のタイミング
もしも、それが時間や回数ではなくて、性格の問題であるならば、私の場合は永遠の課題であると思われる…。
性格も考え方も違う二人が、”好き”という理由だけで時間を共有するようになったのだから、当然のこと摩擦が起きる。それはもはや”必然”と言っても過言ではない…。”好き”という気持ちだけでは決着を見ない、そんな問題が起きた時にケンカは勃発する。ある意味、それが大切であったりする時だってあるのではないか?と感じている。
向き合っているからこその”摩擦”であり、お互いの主張や願いに歩み寄るための”関所”なのかな?とも思う。
総合的には”我慢するくらいなら、ケンカしてしまえ”と私は思っている(笑) でも、仲直りは早いほうがいい…その”ポイント”が難しいのだ。
初めてのケンカ ~ジェラシー~ [あの日から今日まで]
私は自他共に認める”筋金入りのやきもち屋”である。
そのレベルは”可愛い嫉妬”の枠を大幅に越えていて、七年目を過ごしている今でも一向に形を潜める気配すらない
それどころか、年々…屁理屈を重ね正当化する技術まで身につける始末
七年越しで主張し続けた結果、私の”ヤキモチ”は市民権を勝ち取る。
そして”彼”いわく≪一生ものだな≫と諦めモードである(笑)
Promise ~週末婚~ [あの日から今日まで]
11月に”彼”の両親からも強引に押し切った形ではあるものの、私たち二人の中では充分過ぎる理解を得られてからは、それまでよりも少しだけ自由に会うことが許された…とは言っても、”彼”の仕事の関係で時間的なものに制限がある事に変わりはなかったけれど。
”彼と彼女”という関係になってから半年が過ぎ…。初めてのクリスマスを迎えようとしていた12月の初旬に、私たち二人はお互いの母親から呼び出された。
それぞれが母親を伴い、待ち合わせの場所へと向かう時の気持ちは”彼”も私も少なからず不安があった…≪何を言われるのだろう≫と。
女と女の約束 [あの日から今日まで]
”ガラガラガラ~”と車庫のシャッターを開ける音が響いた時…私の胸は緊張ではち切れそうになった。それは、私のみならず、中で私を待つ”彼”の母親も同じであった事であろう…。
車庫から部屋につながる、非常階段のような鉄板の階段をどう昇ったのかすら覚えてはいない。
「初めまして…。」そう言ってから、一人でココに来た事の後悔に襲われた。
でも≪ココで怯んではイケナイ!!!≫そんな思いで、二人に気付かれない様に静かに深呼吸した…。
一人で会いたかった。それには訳がある、”彼”にもママにも打ち明けられないでいた事を、今夜”この人”にだけは告白しようと決意を持って来たのだから。
もう一人の母の思い [あの日から今日まで]
寝過ごしてはいけないと熟睡しないで、うとうとしたまどろみの中で 、”彼”の携帯が鳴ったのを聞いた…。
私や他の人達を起こさぬように、そっとお布団から出た”彼”は少し距離をおいた場所で”ボソボソ”と話している。
けれど、電話を切る直前の「だから今夜話すって!」と言った言葉だけは聞き取れた、”彼”が少しだけ苛立った言い方で声を荒立てたからだ…。
星に願いを…②~しし座流星群~ [あの日から今日まで]
”彼”の仕事仲間である裕樹クンの家は郊外にあり、周囲を取り巻く環境は、星を見るための条件を充分に満たしていて、リベンジマッチに期待は膨らんだ。
ところが!招き入れられたそのスペースはというと、どう見ても”単なるワインパーティー”で…どうやら流星群はオプションらしいと すぐに理解できた。
「星の期待は薄いな…(笑)」と小声で私に伝える彼。
「充分…(笑)」私もつられて小声で返す。
星に願いを…①~しし座流星群~ [あの日から今日まで]
1999.11.19日未明に「しし座流星群」の流星が肉眼で見られる…その数は33年に一度の大天体ショーという話題に、普段から星に目をやるコトのない人々ですら、この現象には飛びついたものだ…。
そして折しも、18日はボジョレヌーボーの解禁の日である。となれば、パーティー好きの”彼”とその仲間達は、急遽”天体観測サークル”を結成してしまう(笑)
とはいえ、付き合って間もない当時の私にはそんな彼らの”ノリ”を知る由もなく、平日の深夜から朝方にも関わらずイベントが用意されている事など予想もしていなかった…。
ママの涙 [あの日から今日まで]
8月の旅行の夜、心だけではない繋がりを結んだ後…。
「美由、もう逃げないで…俺をママに会わせて。」と言われた。
当然のことながら”旅行”の事は、ちゃんと正直に話して出かけていたし、この頃既に、母には”恋をしている”という事は告白済みで、”彼”の仕事の関係で毎晩遅くに出かける事にも反対は無かった…。毎日といっても、わずか一時間足らずで帰宅する”いい年をした娘の恋”に反対する理由が無かっただけかもしれない。
”彼”と私が抱える”事実”を全て知ってしまったら、きっとそうはいかなくなる事も分かっている。
けれど、私自身も限界を感じていた。私の人生において”ママに内緒ごと”を持つのは初めての事だったからである…。