プロローグ [あの日から今日まで]
私がとても大切にしている男(ひと)がいる。
私をとても大切にしてくれる男(ひと)がいる。
知り合った時は、親友が恋してた男(ひと)
10年後―
その存在さえ記憶から薄れていた頃に偶然の再会をしたその男(ひと)
その時、こんな日がくることなど思いもしなかった。
”彼”と私の間には≪いつの日か…≫という約束がある。
それでも、日々の暮らしの中で不安に揺れる時だってある…。
”彼”の気持ちを信じていないのではない。
自分の気持ちに自信がないのでもない。
≪もしかしたら、何か忘れかけた想いがあるのかも…≫
そんな気持ちで、八冊の日記を紐解きながら綴った
”あの日から今日まで”の過去日記
書き終えた時、忘れ物を見つけるのか?新しい何かが見つかるのか?
何か心の変化があればいい…のだけれど。
1998年の想い
「ラブレター」
携帯電話とにらめっこする癖がついたのも
休日の予定を空けていたのも
新しい洋服を下ろさなかったのも
貴方が誘ってくれるのを待っているから…
溢れ出そうな”大好き”を隠していたのも
”じゃあまたね”でバイバイするのも
わざと間違い電話をかけたのも
貴方からの”大好き”を待っているから…
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