それでも私はやってない ~起~ [”裏”雅樹]
魔の2月…前回の記事でこんな風に表現しましたが
航汰クンの“別れ”による動揺も冷め遣らぬまま
4年に一度しかない2月29日 とんでもない冤罪事件が発生しました。
彼女と別れたばかりの息子に < まだまだだな > と酷評したパパ
その夜の彼は まだまだどころか・・・ダメダメ(T_T) サイテー男でした。
事の発端は 彼の留守中に入った一本の電話
発信者は・・・彼の友人で、私の高校時代の元彼
(この時点で、既にややこしやぁ~ ややこしやぁ~ でしょ?)
その清隆クンからの用件は―
息子が高校生になってギターを本格的に始めた事に刺激され
今年で解散してから15年の元バンド仲間と集まって
またちょっとやってみるか! という事になったらしく…
どうせやるなら、オリジナル曲でっていう所に話は行き着き
“じゃあ、昔みたいに美由に歌詞やってもらうか!” とつい言ってしまった。
「・・・そういうことなんだけど、頼めるかな?」
「勝手に盛り上がって、引っ張りださないで(笑)」
ちょっと意地悪な言い方しちゃったけど、ちょっと懐かしくて興味はあった。
「やっぱ無理?」
「ううん・・・ウソ。いいけど、この時期ちょっと仕事がいそがしいから
期限付きとかじゃなければOK。」
「いい、出来待ちするから(笑)」
「あと・・・この話、清隆クンから雅樹に通して欲しい。」
「おぅ!わかった。じゃあまたなッ」
< 清隆クンから雅樹に話して… >
その言葉の意味をちゃんと理解してくれているものと思ってた
空気を読んで欲しかった…そう信じていた私がバカだった
そもそも、そういうKYな男だから別れたのだという事を忘れていた。
久しぶりに外で食事をした2月29日の夜―
帰ったのを見計らったかのようなタイミングで奴から彼の携帯に連絡が入った。
彼の携帯から漏れ聞こえた声…その第一声に驚愕
「ちょっと、美由を借りたいんだけどいいかな?」
「借りたいって、お前なぁ~使い道によるだろ(笑)」
奴とは長い付き合いの彼だから、笑って受け答えしてくれていたのが
あの時の私には、唯一の救いだった。
その後、私に話した通りのコトの経緯をサラッと説明したみたいだった。
「いいんじゃない。美由がやるって言えば俺は構わないよ。」
彼の顔が笑っていたのはここまで。
次に宇宙イチ空気を読めない男が言い放った言葉で、彼の顔は一変する。
「だよな~美由が、やってもいいけど、お前に話を通せって言うから。」
「そういう事か。じゃあ後は、美由と直接話せばいいんだな。」
電話の向こうの奴には伝わらなかったと思うけど・・・
そう言った後、彼は携帯を私に投げつけるみたいに渡して
「俺…風呂入るわ!ムナクソ悪い!!!」
と言い残してリビングから姿を消した
ム・ナ・ク・ソ・ワ・ル・イ ??? 彼の口から初めて聞いた言葉。
言葉の正確な意味はわからなくても
激怒しているのは、顔を見れば一目瞭然である。
乱暴に私の手元に届いた携帯の向こうにいた奴に
「どうでもいいけど・・・この話はなかった事にして。」
それだけ言って ブチっと切った。
お互いに忙しい毎日の中で、やっとみつけた二人でゆっくり出来る時間
こんなにつまらない事で、気持ちがすれ違ってしまうのは絶対にイヤだった。
だから、キッチンでお風呂上りに彼が飲むお酒の準備をしながら
どうやって、この空気を払拭したらいいのか?考えていました。
すると、バスルームのインターホンから彼の声
「美由・・・一緒に入る?」
いつもだったら、速攻で断固として拒否 ^^;イヤなんだもん
でも、時間を無駄にしたくないと、彼も同じ様に思ってくれたのだと思い
「わかった・・・ちょっと待ってて。」 と答えてみた。
だけどそれが 大誤算
リビングにお酒をセッティングして、バスルームに行くと
「おかしいだろ!!!いつも絶対イヤ!って言うのに
今夜に限ってOKな理由は何?」
「今年に入ってから、俺がいなくても平気になったワケがわかったよ。」
ムナクソワルイ!! そう言った時と同じだった彼は
私と入れ替わりに、バスルームを出て行ってしまった。
たった一本の電話で、誤解をされてしまった事も悲しかったけど
それより、環境の変動に体だけじゃなく、気持ちが疲れ果てている彼を
微力ながら支えになれたら…と非力な私なりに頑張って来た事さえも
その全てが、ゼロになってしまった…ううん、マイナスになってしまった現状に
心がポッキリ折れた。 (T_T)哀し過ぎると涙も出ないんだね
お風呂から上がってみると―
リビングに居る彼の背中は、思いっきり私を拒絶している感じでした。
「さっき、お前の携帯が鳴ってたけど。清隆じゃねぇの?」
私は、その言葉になにも答えず携帯を確認した。
どこまでも…どこまでも…KYな男からメールが来ていました。
《 もしかして、雅樹って柄にも無く怒った? 》
呆れて返信する気にもなれずに、そのまま削除した。
でも、その仕草すら、彼には私が何かを隠しているように映ったのだろう
「こそこそしやがって!ふざけんな! 清隆と何があったんだ!!」
「何もナイ!あるわけないよ。電話で1回話しただけ。」
そう言うのがやっとだった私の手から携帯を奪い取った。
既に削除されたメールが彼の疑惑をより大きくさせてしまう事になり
「何もないんじゃなくて、何もなかったようにしてあるだけだろ!!」
削除してなかったとしても、あの内容であれば結果は同じだったと思うけど。
「本当に何もない。番号だってメアドだって、雅樹が清隆クンに教えたんだよ。
美由から清隆クンに電話もメールもした時なんて一度もない!!」
こんな言葉も彼の耳には届かなかった。
そして…追い討ちをかける 暴言の末に―
愛の欠片もない 何の意味もない 哀しいだけの“行為”
それが 彼と私の史上2番目の冷戦の始まり
なんかすごく心配だけど、
もう片づいてることなんだよね?
不安ですー[さーっ]
by jam (2008-05-26 12:34)
jamちゃん[おんぷ]
大丈夫!大丈夫[わはっ]
きっちり消化吸収してます。
でも、雅サマの株は大暴落の兆し[あせっ]
もういつもの雅サマに戻ってますから[はーと]
by mi-mi (2008-05-27 01:45)
意味のない”行為”なんて、
する意味も無いじゃない。
悲しいだけじゃない。
辛さが増すだけじゃない。
終わったことと解ってても、
こんな、mi-mi姉さんを見るのは
私には辛いよ。
by mei (2008-05-27 22:55)