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大切な言葉 [感じる”愛”]

 すっかり放置したまま…三ヶ月近くが過ぎていた。

仕事が忙しいのも年度末まで…と思いきや未だ収拾のつかない慌しさ 

でも、放置の原因がそこにあるわけではない。

仕事に追われるハードな日々…そんな最中に事件は起きた

それはあまりに哀しい事件 

その事件の内容は”彼と私の間”に起きた問題ではなく、個人のプライバシーに関わる事でもあるため、ココに詳しくは記せない。敢えて言うなら大切に守ってきたものが壊れてしまった…という事。しかも、いとも簡単にだ…。


4月の中旬―

その日から今日まで≪深い哀しみ≫と≪現実≫の狭間で、やるべき事と出来る事のギャップを感じながら…なす術もなく途方にくれた。

”どうして…?” ”何故こんな…。”そんな言葉ばかりを並べて、泣く事しか出来なかった私。

”泣いてる場合か!!!”彼のこの一言で私は我に返った。

 

未だ問題は山積しているものの気持ちは前向きになれた様に思う。

状況を把握してから…実に2ヶ月半もの時間を要した、まだまだ若輩者な私

ここに至るまで…私を支えてくれたのは、事情を知る数人の友人…容赦なく襲い掛かる仕事の波…そして”彼” 

”泣いてる場合か!!!”から始まって…たくさんの大切な言葉にどれだけ救われてココまで来られたのか知れない。 


”彼”は来るべき時が来た…と言った。

私はこの日が来るのを怖れていた、薄氷を踏む思いで…。

つまり、二人とも既に壊れる事をどこかで予感していたのだ

それでいて、現実を受け入れられないでいた私に彼が言った言葉。

「壊れかけたモノは、一度壊してしまわないと不安に怯える事になるだけだよ。周りで補強したところで、外枠が外れたら結局壊れるんだ…。」

「これでいい…これが正解…そんな答えは今わかる事じゃない、いつか”あれでよかった”って言える将来の為に、今やらなきゃなんないと思うことをするのが結果的に正解なんじゃないかな…形が10個あれば壊れ方だって10個あるんだ。答えだって、ひとつじゃない筈だろ?」 


 2週間が過ぎた頃―

東奔西走…まさにそんな感じ

一つ問題を解決すると、また新たに問題が振りかかる…といった具合だ。

毎日、眠れぬ夜を過ごして…眠れたと思えば、夜中に目が覚めて朝まで眠れないという様な状態が続いていた。

そんな状況を知ってか、知らずか?

その夜― いつもの帰る時間になっても、彼は一向に帰る素振りを見せなかった。

「雅樹、時間…」 本当は一番言いたくない言葉だ。

「いいよ。今夜はお前が眠ったら帰る…。」聞いた私がびっくり

一気に気持ちが緩んだ。それを見計らったように彼が続けた…。

「よく頑張ってきたと思うよ。もう、泣いてもいいぞ!」

ベッドに横たわる、私の背中を抱きすくめる格好で回された彼の腕に、口唇を押し付けるようにして声を殺して泣いた……。

≪この手があれば私はどれだけでも頑張れる≫そう思った。けれどそれと同時に≪この人をここまで巻き込んでいいのか≫という一抹の不安も湧いていた。

そんな不安とうらはらに、背中越しに感じる安心感は何物にも代えがたく、久しぶりの深い眠りにつけた…。

翌朝―

目覚めた時、昨夜の涙とは違う種類の涙がこぼれた。

それは彼がくれたmail

    美由は忘れたかもしれないけど、やりきれない気持ちで酔っ払って掛け

    た電話の沈黙にずっと付き合ってくれた事、俺は忘れちゃいない。

    あの時、美由がくれた思いを今度は俺があげる。

    こんな時は俺だって言うよ ”だって愛してるんだもん”だろ?               

どうしても、彼の声が聞きたくなって電話した。

「mailありがと。」

「照れくさいじゃん!mailで返せよぉ(笑)」

「だって声聞きたかったんだもん。」

「もう一回言って。とか言うなよ!俺はね、美由がどんな答えをだしても、どんな状況になっても全部受け入れる。そこに俺が居ないっていう事だけは許さないからそのつもりで…。これ以外はもう言わねぇ~よ(笑)」

「うん…わかった。充分だよぅ」(言葉にならない気持ちだった)


私が普段から、乱発してばかりの”アイシテル”の言葉

その言葉とは重さの違う”大切な言葉”として彼がくれた。それも絶妙なタイミングで…。

どれだけ彼を巻き込む事になってしまっても

私は彼の手を放すコトは出来るハズがないそして、放さなくてもいいと知らされた。”アイシテル”と言ってくれたのだから

あとどれくらいの時間が解決してくれるのかは、今はまだ予想も出来ない状況だけれど、まだまだ頑張れる

どんな問題に直面した時でも、二人でいられる時間は、普段と変わらない時間を私にくれようとする、彼の強さに今しばらくは甘えさせてもらうことにしよう…。それが今の私を支えてくれている唯一、無二の強さだから

全てが終わったら―

   ≪ありがとう≫の気持ちを込めて、彼がくれたのと同じ種類の

   ≪アイシテル≫を伝えよう…と思う。

≪大切な言葉≫はいつも心にあって、本当に必要な時にこそ心の中から取り出して言葉にしなければいけないと教わった。 

 

 

 

 

 


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lovery-hyutan

美由さん!本当に久しぶりだよ
なにかあったのではと思っていたけど
やっぱりあったみたいだし・・・
でも雅さんとの間じゃなくて一安心でした
とは言っても気にはなるんだけど・・・
ひどくショックを受けたんだね
事情の知らない私が余計なことを言うのは避けておくよ
だって美由さんには雅さんがいれば大丈夫なんだもんね(ノ∀`♥)
by lovery-hyutan (2006-06-27 22:56) 

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