my birthday② [あの日から今日まで]
”彼”の気持ちを知りながらも、”彼”から次々に届く優しい想いを素直に受け止められない私は一体どうしてしまったのだろう…
本当は気付いている…でも、認めたくないだけだ。
その優しさの根底にある”本心”が欲しくてたまらない…何故その気持ちを隠しているかを知っていて尚、そう思ってしまう。
そして、気持ちを隠す”彼の決意”を揺るがし…その全てを受け入れるだけの”覚悟”もないくせに、”彼”にばかり何かを求めて苛立っている”ダメ女”
優しさに触れる度”もっと…”と欲張りになっているのに違いないのに…。それさえも否定するかのように≪優しくしないで…≫とは自分で自分に興醒めする。
そんな”トホホ…”な気分の帰り道…。それでも、ケーキを受け取りに立ち寄った。
そのお店でのプチ事件その①!
my birthday① [あの日から今日まで]
1999年も何が変わるということなく幕が開けた…。
(開けてしまった…と言うべきか?)
私だけが、自分の気持ちと”彼”の気持ちの狭間で揺れ動いていた様に思う。
自分の気持ち…。日々つのる想い、それはとどまる気配を見せない。なのに今いる場所から一歩が踏み出せないのだ。
”彼”の気持ち…。”彼”の口からこぼれた言葉…でも、伝えられたのではなく聞いてしまっただけのコトである。
伝える勇気を持てない私と、伝える意志のない”彼”。
確実に互いの心にある”大好き”と”ダイスキ”が同じ舞台に立つ日が来ないのではないか?という、焦りとも不安ともつかない気持ちが私の心を支配する。
自分が覚悟を決められないのを棚に上げて、こう思うのだ…。
プライベートタイム [あの日から今日まで]
元来、私という女は”待つ”という事を苦痛と感じないタイプであり、それを”臆病”だとか”プライドが高い”と言われてしまう時もあったけれど、その全てを肯定した上で私なりに”待つという美学”を確立している。
”彼”に会うことが出来なかったこの日も、時を重ねるごとに膨らむ(会いたい)(声が聞きたい)気持ちを抱えたまま…わずかに感じた”予感”を信じて携帯とにらめっこしていた…。
それは、いつかの夜の様に”約束”されたものではなく、待ちぼうけを覚悟しての”待ちの身”である。
≪信じるものは救われる!≫の通り、”彼”から電話が入った。
予感…。 [あの日から今日まで]
劇的かつ感動のクリスマスが終わって、”彼”から受け取った、たくさんの”happy”で浮かれ気分も冷め遣らぬまま数日が過ぎた…。
その数日間、少しだけ”後悔の念”が時折、私の心の中を曇らせていた。
(あんなに”ウレシイ”をたくさんもらって…私はナニモシテイナイ…)
最初から渡せるはずがナイ!と諦めて、行き場を失くした”彼”へのプレゼント…。
買って準備しただけで満足していたような?いや違う…周囲の状況のせいにして、本当は”勇気”がなかっただけなのだ。
私にもサンタさんが来た!日の事② [あの日から今日まで]
doki. dokiga.to.ma.ra.na.i...........................
うれしいウレシイ間違いなく嬉しい
お花やグッズもさることながら…このシチュエーションをセッティングしてくれた”彼”の気持ちがたまらなくうれしかった…
ともすると、遊びなれたキザな男にありがちな”仕込み”の様にとられてしまいそうなこの”サプライズ!”ではあるが、この場合は少し違っている。
表面的には”仕事上の付き合い”の域を逸脱してはならない…という苦しいバックグラウンドが、何か一つの言葉をかけようとしてもストレートに伝えることを許さない…といった状況にあった。
私にもサンタさんが来た!日の事① [あの日から今日まで]
1998年12月24日 木曜日
何事もないように普通に過ごそうと思っても…。
TVのスイッチを入れれば”***でクリスマスイルミネェーションが…”とニュース。
一歩外へ出ればディスプレイは全てがクリスマス仕様。
車に乗ってもラジオから流れるのは”お約束”のクリスマスソング。
どうあがいても、気分はクリスマス・イブとても普通じゃいられない…
とは言うものの…来てほしいと思うサンタクロースはただ一人。
抱きしめたい…。 [あの日から今日まで]
12月に入って最初の土曜日の深夜、”彼”から電話が入った…。
”あの日”以来、ぎこちなかった二人の関係は完全に修復されており、お互い何というわけがなくても、仕事中に話しきれなかった話の続きをしたりというような感じの電話のやり取りは普通にあった。
休日である土曜日に電話をくれたことには、それ程の違和感はなかった。
私が”違和感”を感じたのは”彼”の話口調だ…。ほろ酔い加減で話すのも珍しいコトではなかったけれど、話題が次々に”彼”の口から繰り出され、その話が膨らんでいくと、また話題が変わる…。
”待つ”というトキメキ [あの日から今日まで]
その夜…部屋の中で電波の感度が一番いい場所を確保し、長丁場に耐えられる様にクッションを微調節したりしながら、ソワソワ落ち着きのない時間を過ごしていた。
それでも、今夜はいつもみたいに来るかどうか判らない電話を待って…携帯とにらめっこしているのではなく、確固たる”約束”の上で待っているのだ!
”待つ”という行為にこれだけの心地良いトキメキがある事を久しく忘れていたように思う。
どれくらいの時間が流れただろう…日付も変わり、長引く緊張感に少し焦れてきた頃…。
pi.pi.pi. (やっとこの緊張から開放される…と思いつつ)
初めて交わした約束 [あの日から今日まで]
ドキドキしていた…。 それは”彼”が帰った後もしばらく続いた。
≪窮鼠猫をかむ≫ということわざがある…。
↑追い詰められた鼠が猫に噛みつくように、弱者も逃げられない窮地に追い込まれれば強者に必死の反撃をして苦しめる。の意(コトワザ辞典より抜粋)
別に、”反撃”するという様なシチュエーションではないまでも…追い込まれた状態の私にとっては、まさに≪窮鼠猫をかむ≫そんな心境だった…と思う。
そんな状況下で言った”あの言葉”で、どれだけの事を”彼”が理解してくれるのか…?と少しの心配はあったものの、”彼”の直感と洞察力を信じる事にした。